社会に多様化により設計事務所のあり方も変化していますが、基本的なこととして説明します。
設計事務所とは、設計そのものを生業としています。設計事務所は、クライアントからの依頼により設計業務を行い、その対価として設計料をいただき、会社を運営しています。
建築設備設計を行える主な組織は、組織設計事務所、設備設計事務所、大手建設会社(ゼネコン)の設計部、大手設備施工会社(サブコン)の設計部です。
組織設計事務所は、建築意匠設計、構造設計、電気設計、機械設計の設計者が集まる総合的な設計事務所で、建築に関わる全ての設計を行います。
設備設計事務所は、設備設計を専門とする設計事務所で、社外の建築意匠設計者、構造設計者と協力しながら設計をします。
ゼネコン、サブコンの設計部は、原則的には自社で施工する建築を設計します。ゼネコン設計部は、建築意匠設計、構造設計、電気設計、機械設計の設計者が集まり、サブコン設計部は、設備設計を専門とする設計者が集まります。
上記のどの組織でも設計に関わるプロセスは同様と言えますが、所属組織によりクライアントとの関係、プロジェクトに対する立場が異なります。
建築は、建設場所、敷地条件、使用用途、法規、予算などを総合的に判断して、クライアントの要求を満たすように設計します。どの組織に所属しても、設計者にはクライアントの考えを引き出すことや、行政との交渉、建築意匠・構造・設備の各々の設計を統合するためのコミュニケーション能力が求められます。特に設備設計には、快適性、安全性のほかに地球温暖化などの社会的な課題への配慮が求められています。絶対解が無く、様々な可能性の中から、設計者として責任を持って設計を行うことは大変な労力が必要ですが、建物が完成した時は感無量であり、誇りが持てる仕事であると思います。
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